ぱらぷる帖 |
有川作品、今回初めて読みました。4月に里帰りしたときに、えりこにいただいたのを船便で送っていたので、先週に届いて、中に入っていた本をずんずん読んでいたんですが、初読の有川作品は楽しみに最後まで取っておいたというワケで。
日本に帰っていたとき、この本の映画の広告を何回か見かけて「へぇー」と思ったりしていました。なんといっても30ン年間、阪急電車(主に京都線)のお世話になっていた身ですから。あの臙脂色の車輌が映画に映っているのかぁー!というようなことを思っていました。 まず、有川浩って女性なのね!っていうのに驚き、この人って軍事オタクなのね!という知識を得、自分で「ライトノベル作家」で居続けると言及されているのね!と感心し(全て作品と何の関係もねーが)、なんだか早くも他の作品を読みたくなってきています。 で、「阪急電車」。期待以上に面白かったです! 征志&ユキ、ミサ&カツヤ、時江&その孫、翔子、そして圭一&美帆、これらの人々が阪急電車・今津線ですれ違いながら時に関わっていく様子が描かれています。この人、胸キュンな感じをかかせたら巧いなぁ~!(笑)特に圭一&美帆のエピソードなんか恥ずかしすぎて一人キャーキャー(内心で)言いながら読んだほどです。あと、文庫版の解説で児玉清さんが書かれていた評にとても納得がいったので、下記に抜粋しておきます。 「正義と書いてしまうと、なんだかちゃんちゃらおかしくなってしまうのだが、まっとうな、とか物事を正す、といった、やっぱり正義感か、といったものが、いつも全編を、いや全作品を通じて太いパイプのように流れていることを決して忘れてはならない。」
by parapluplu
| 2011-06-22 04:35
| 読ム
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