ぱらぷる帖 |
っていうか!前回映画ネタUPしたのが2月だったということに物凄くびつくり。
なんやかんやとバタバタして映画見る時間もございませんでしたが。 偶然にも日本公開時期とカブる時期に、観ましたよ『Black swan』! ミシェルから「『king's speech』と『Black swan』どっち観る~?」と聞かれて、そういえばSPURでレビューが載ってたな、ぐらいの極軽なノリで「じゃあ『Black swan』かな」と。正直それぐらいの興味でした・・・・・ 正直ついでにのっけから書いてしまいますが・・・・・ こりゃーダメだ! いや、Natalie Portmanは、さすがアカデミー受賞しただけのことはあるね!という演技の巧さだったし、ライバル役のMila Kunisも魅力的、ダイレクター・トマス役のVincent Casselも「(バレエ界を全く知らなくても)ああー、こういう世界なんだろうなぁ!」と力づくで納得させるような演技を見せておりました。 が、しかし・・・・・・いかんせん・・・・・脚本がチープすぎる・・・・! 何でこの映画、ここまで評価高いんだろう?不思議でたまらない・・・・、というぐらい、ワタシはダメでしたねー。序盤が結構いいだけに、あとは悪くなる一方、というのも残念至極。先ほどもチラッと触れましたが、ワタシはバレエのことを一切知りません。「白鳥の湖」がどんなお話なのかも知らなかったぐらい、とことん無知。そんなワタシにすら「いや、それ陳腐すぎるやろ!」とツッコませる話の運び方・・・・・。純粋無垢なオデット(ホワイトスワン)と官能的かつ悪に魅入られたオディール(ブラックスワン)という対極の二役を一人で踊りこなさなければならないという葛藤から端を発しているサイコ・ホラー形式なんですが、その葛藤の描写がまずもって陳腐。セックスで得られる官能を知ってればオディールの奔放的な魅力も表現できる、みたいな。「キミは処女か?」とか聞くトマス。強引にキスされちゃったり。果てには「今晩マスターベーションして、自分を解放するんだ!」とか・・・・・(苦笑)。さらに拍車をかけるかのように、中盤ではセックスのみならず、酒&ドラッグもあいまって、チープな展開にもほどがあるってもんだ!!(怒) これ、本当にバレエをやっている、というか『白鳥の湖』でプリマをやっているバレリーナの方とかが見て怒ったりしないものなのか?と心配になるぐらい、とにかく単純~な展開に終始します。だんだん自分がいる世界が幻想なのか現実なのか見境つかなくなっていく、ってのも、どうなのよ?ライバル・リリーとの関係、元プリマ(Winona Ryder)との関係、どれを取ってみてもなんだか腑に落ちない単純な描写。 ・・・・サイコホラーと謳っているのに全く精神的な怖さが感じられないってどういうこと??あえて挙げるならば、自分もバレエをやっていた母親からの愛情と重圧、みたいな関係性が若干サイコホラーチックではあったかな、程度。怖ッ!っていうシーンもたった一場面、主人公ニナ(Natalie)がトマスにマスターベーションを薦められ(?)て、こわごわ自分のベットで自慰行為を始めてだんだん上り詰めていった瞬間、ふと目線の先には自分のベット脇カウチで眠っている母親の姿が!!こーれは怖かったけどね(笑)!!!怖いというか、びっくりしただ。 リリーと自分自身のブラックスワン面が混沌として幻想につながっていく、っていう流れも「本気ですか?」と思わず苦笑する陳腐さ。わからん。俺にはわからん。何故この映画がここまで高い評価を得ているのかが・・・役者の演技力だけで持ってる映画だなぁ、というのが正直な感想です。しかし人気上々の映画にこれだけクソミソに言うというのも気が引ける(そうでもないか)ので、良かったところもいくつか挙げておきます。 まずはバレリーナたちが稽古に励むときの衣装!これはすばらしかった。実際のバレリーナたちの稽古着がどんなのかは知りませんが、この映画では稽古着に身を包むバレリーナ達が大勢出てくるシーンでは色が絶妙に統一されていて、美しかったです。バレエに無知、かつ根がオッサンなワタシでさえ、バレエの世界の美しさには憧れるような気持ちがありますからねー。みんな細くって、髪もおだんごにしてて、背筋がピンと伸びてて、稽古着でもあんなに凛としてるなんて(映画だけども)!でも実際の世界でも、バレエをしている女子ってすぐわかりますもんねぇ。 あとは先述しましたが、Natalie Portmanの演技がやっぱり当たり前のようにスゴイということに尽きます。マチルダがこんなに成長しちゃったんだもんなー。『Leon』、1994年の作品だとよ!17年前!(あら?案外そんなもん?)マチルダのときも充分に可愛かったけど、今では聡明そうな美しい女優さんですもんね。バレエダンスシーンのスタント役(?)の人からの批判的なコメントもあったようだけど、1年以上もバレエの訓練を受け続けたNatalieにはやっぱ役者魂を感じざるを得ません。 というわけで、以上!!
by parapluplu
| 2011-05-17 05:04
| 観ル
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