ぱらぷる帖 |
赤ジャージ!コント?!と公開当時(2001年だってびっくり)からずっと観たい観たいと思っていて、しかもレンタルビデオで2回ぐらい借りたことすらあって、でも忙殺されて観られずじまいだったという個人的に思い入れ大賞堂々1位、真打の登場です!
The Royal Tenenbaums だいたい米英の映画を観るときはオプションがあれば極力音声+字幕で完璧装備にして挑むんですが(情けない)、今回はワケあって音声のみ。大丈夫かー?と思ったら案外大丈夫でした。字幕はオランダ語なんだけど、なんならそっちもちょっとわかったぐらいだよ。なのにミシェルがときどき解説したがるのでウザかった!しかも「さすがにそれぐらいわかるやろ!」っていうところに限って・・・・・! 軽く殺意。黙れテメー!と内心思いつつ。 つーか今一生懸命作文してたの一瞬にして消えた!マジか!!! というわけで手短に(笑)。 とにかく登場人物が、脇役に至るまで全員オモロ愛しいという奇跡の映画。 中でもChaz(Ben Stiller)、Margot(Gweneth Paltrow)、そしてRichie(Luke Wilson)の3兄妹のキャラはそれぞれに素晴らしい秀逸さ。脇役もMargotの恋人役の神経学者でBill Murrayが絶妙の気持ち悪さだったり、隣人でRichieの親友(&Margotをめぐる恋敵?)のカウボーイ馬鹿・Eli役(Owen Wilson)の頭の悪さが最高だったり・・・・(アイツのあの部屋の絵は何だ!)。 その3人兄妹のダメ親父・Royal(Gene Hackman)の決定的にダメ・かつ憎めないキャラもすごかった。自分の子供の金盗んで訴えられるとか、自分の子供をBB弾で狙撃しちゃうとか(※両方被害者はChaz)、それを大人になっても許せないでいるChazに向かって一言「お前、まだあんなこと根に持ってんのか?」って一蹴しちゃう軽さ(笑)!そう、この映画はいろいろ登場人物が深刻そうに語る問題のあれこれが、全てフッと吹けば埃のごとく飛んでいく軽さであるということが最大のポイント。 そういう意味において、これ以上人間の営みのちっちゃさを愛を持って描いている映画というのはなかなかないのではなかろうか(笑)。人生なんてこんなもんだろうな、と冷めた目で突き放したり諦念を持つ、一歩手前の愛。愛というか情(笑)。すばらしい! いやーもっと早くに観ておくべきだったなぁ。ダージリン急行もまだ観てないんだ。観よう、早く。
by parapluplu
| 2011-02-21 03:20
| 観ル
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