ぱらぷる帖


妄想暴走族。
by parapluplu

言葉には、あえてしなくても。

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先日まで、日本から遊びに(仕事に?)来てくれていたA子ちゃんより、
大村しげ著『京暮し』、いただきました。嬉しい~!!

ちょっと前の暮らしの手帖で大村しげさん特集が組まれているのを読んでいたので、
お名前は知ってましたが、きちんと文章を読むのは今回が初めて。一章ごとがごく短い、生活にちなんだ
あれこれの随筆です。季節ごとに収められています。出てくるご飯の描写の豊かなこと!読みながら思わずお腹がなりそうなほど。ごく普通な、およばれ用でない、日常の食事とその作り方が簡潔に描かれていて、すぐにでも台所に立ちたくなる感じがする。掃除や暮らしの一工夫のような話も織り交ざってます。「ものがほかされへん(物が捨てられない)」性質も、仕方なしにそうしているのではなくて、親や近所の暮らしぶりから、それが連綿と受け継がれているし、またいろんな工夫も楽しんでいるしげさん。

今流行の「暮らし」系的な押し付けがましさも説教臭さも、「生活を大切にしているワタシ、どう?」みたいなうるささも皆無な、ただただ毎日を気持ちよくつつましくすごしていくしげさんの語り口にすっかり持っていかれます。日々の暮らしを大切にしている、ということを口に出さずとも、それはおのずと伝わってくるものなんですね。

そして、何よりも、京言葉で綴られているのが本書最大の魅力。
「よそさんのかど(表)まで、ちょかちょか掃いたらあきまへん」(『かどのそうじ』より)
「字を書くとお思いどすやろか。それが、どっこいすべって橋の下」(『ふで』より)
「へえ?へえ?それどないして炊きますのん」(『すみれご飯』より)
母親や祖母から普通に口に出される「あんじょうしいや(元気でね)」「ねき(近く)」のような言葉もしげさんの文面には普通に綴られていて新鮮です。

きっと何度も何度も折に触れて読み返すであろう一冊です。
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by parapluplu | 2011-01-23 03:43 | 読ム
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