ぱらぷる帖 |
『Little Miss Sunshine』、これはずーっと観たいと思い続けてたんですが、なかなか機会がなかったんです。何故だか。でも本当に観たかったので、レンタルではなく珍しく購入。観たのは少し前の話になりますが、好きな映画だったので、感想書いておきます。
美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」の審査通過(そして勿論優勝!)を夢見るメガネっ子・オリーブちゃんが、なんと念願の最終審査通過!問題山積の家族一同で、ヴォルクスワーゲンのボロワゴン車に乗ってカリフォルニアに向かう、というロードムービー。 ワタシの好きなトニ・コレットを始め、家族全員がキャラ立ってて面白かったです。むしろトニが演じるシェリルがいちばん普通の人だったぐらい。美少女コンテストを夢見るオリーブ(Abigail Breslin)も、そんなこと夢見てるわりに地に足ついてる子供で、その絶妙なアンバランス感が観てて楽しかったです。兄のドウェイン(Paul Dano)の方がなんぼか子供!って感じすらしましたが。このドウェイン役のPaul Dano、今まで知らなかった役者さんですが、この映画で一気に気になる存在に昇格(笑)。オトン(Greg Kinnear)の、勝ち組賞賛(という時点ですでに負け組なところが痛烈)キャラも押し付けがましく、鬱陶しく素晴らしい(笑)。 なんといってもポイントは不良じいちゃんのEdwin。オリーブちゃんをプロデュースしてるんですが、オーバードーズで死んでしまう。・・・・この死んでしまう場面で、一緒にこの映画を観ていたミシェルは自分のお父さんが死んでしまったことを図らずも思い出してしまったらしく、ストーリーと関係なく泣き始めてしまって、いたたまれなかったですが・・・・。それにしてもこのじいちゃん、孫にあんなダンス教えちゃって、まあ・・・(笑)。でも愛情はたっぷり注いでんですよ、孫に。そこが良かった。破天荒なんだけど、愛がある。 それぞれ自分の世界の中だけで生きてきた家族が、数ある問題を乗り越えてだんだんそれなりに団結していく・・・・と書くと胡散臭いですが、そう思わせない匙加減で終始うまく見せてくれました。にっちもさっちも行かない個々の頑迷さに思わず笑ってしまう場面も適度なタイミングで挟まれていて、緩急つけどころがうまかったな。もう一回ゆっくり観直したいと思えた映画でした。
by parapluplu
| 2010-11-19 06:20
| 観ル
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