ぱらぷる帖


妄想暴走族。
by parapluplu

「ネロリ」復活の女・山本文緒

この作品が収められている単行本『アカペラ』は未読なんですが、収録作品3作のうち「ソリチュード」と、この「ネロリ」はyomyomに掲載されていたので既に読んでました。

実は、山本文緒。
中学生の頃、「きらきら星をあげよう」を読んですっかりハマり、ファンレターを出したらすごい心のこもった返事をいただいて以来のファンです。とはいえ、全作読んだわけではなく、中期(山本文緒絶賛期?)作品はあんまり読んでかなったりもしますが・・・・。鬱病でしばらく執筆されていなかったんですね。知らなかった。島本理生特集の『文藝』で対談されていて、初めてその辺りのことを知りました。で、復活作が『アカペラ』だったと。

その辺の事情をすっとばしても、ワタシはこの「ネロリ」、とてもいいなと思って読みました。
中期のこってり恋愛小説からちょっと趣きが変わっているのもあるし、
主人公の志保子と心温(ココアと読む)を使った章立てもうまい。
台詞回しもさすがだったしなぁ。
笑ってしまうようなシーンもいいタイミングで挟みつつ、最後の泣かせる2行、
「人生がきらきらしないように、明日に期待しないように生きている彼らに、いつか、なくてはならない期待の星になるために。心を温める名前のあたしが。」
がとにかく秀逸。

この人の本を読むと、肯定的な力が沸いてくるような
人生も悪くないよなと思うような
そんな感じ。

ゆっくりでいいから復活していってほしいな、と心底思いました。
[PR]
by parapluplu | 2010-10-20 05:54 | 読ム
<< Berlin日記4:歴史とはま... Berlin日記3:脱線椅子撮... >>


カテゴリ
住ム
着ル
読ム
作ル
遊ブ
観ル
ひとりごと
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ブログパーツ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧